はじめに
「何となくカッコいいから」と軽い気持ちで履修してしまいがちな第二外国語ですが、今回はその中でも「ドイツ語」を選択した時の実態をご紹介します!
もちろん文化に興味がある、留学に行きたいといった前向きな理由で履修する方もいると思います。
きっかけはどうであれ、「ドイツ語」の履修を検討している方、興味がある方は是非一度読んでみてください。ではどうぞ!
※内容はただのあるあるネタです。
1. Rの発音でセンスが問われる

ドイツ語で最初にぶつかる壁は「R」の発音です。うがいのような渦を巻く発音で、日本語には無い発声をしなければなりません。
何故か最初からそれなりに発音できる人がいる一方で、僕のように全く出来ない残念な人もいます。
「R」の発音一つで「できる」「できない」のレッテルが貼られ、知らずのうちに選別が行われているのです。
正直なところ「出来るようになりたい!」と言われるとそうでもないので、微妙な「R」のまま講義を終えることも少なくありません。
(僕の意識が低いだけかもしれませんが…)2. 名詞に性別があって混乱

ドイツ語のもう一つの壁は、名詞に性別があることです。
名詞一つ一つに、男性・女性・中性という3つの性が備わっています。性によって、例えば冠詞(英語でいう「The」)が変わってきます。
分かりやすい規則性も無いので、名詞とセットで覚えていく必要があります。
男性名詞に共感を覚えることもなく、女性名詞にキュンとすることもなく、ただ単に無機質に与えられた性別を覚えていきます。
3. ソーセージとビールが恋しくなる

ドイツは「ソーセージ」と「ビール」が名産で、ドイツといったらこの2つを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
実際に、教科書にもソーセージ&ビールはしつこいくらいに掲載されており、講義中にも思わずお腹が空いてきてしまいます。
当時僕は未成年だったので、ビールには関心がありませんでしたが、今講義を受ければドイツ語どころではなかったかもしれません。
4. モノクロの歴史映画を頻繁に観る

ドイツといえば、残忍な歴史があったことも有名です。ドイツ語を履修したからには、ドイツの文化・歴史を知ろうという計らいなのか、何度かモノクロの歴史映画を観ることになります。
中には目を背けたくなるような後味の悪いシーンもあったりしますが、今思えばこういった作品こそドイツ語よりも印象に残っているように思います。
ちなみに僕の中で一番印象深いのは「ヒトラー・チルドレン」という作品でした。
5. 長期休暇を取れることに嫉妬

ドイツは社会人でも1ヶ月ほどの長期休暇を取得でき、その間に家族や友人とバカンスに行くそうです。それでいて、なお生産性が高いとのこと。
対して働きすぎだと言われる日本人からすると、どうしても羨ましさを覚えます。
ただ、この時は大学生ですから、夏休みだけでも2ヶ月間も休んでいる事実を頭に入れておく必要があります。
6. 後期に履修者がごっそり減る

ドイツ語の厄介さ(+残忍な映画を観たこと)が原因で、後期には履修者がごっそり居なくなってしまいます。
もともと前期も小さい講義室で開講していたのに、後期は5.6人しか入らない小ちゃい部屋で講義を受けました。
人数が減る分、自分自身への負担が増えるので後期はなかなか大変です。通年で開講している場合は、前期から後期へ引き続き履修をするか悩むことになります。
なお、一年受けなければ単位が貰えないなら、そんな心配は無用です。
7. テスト前はテキスト文を丸暗記

テスト対策は構文の仕組みを覚えることではありません。ワークに載っている練習問題をそのまま暗記することにあります。
全く同じ問題が出てくることはありませんが、似たような問いが出題されるので、単語だけ入れ替えたりして何とか乗り越えます。
他にもテスト勉強やレポートに追われていると、ドイツ語に割く時間は無くなります。それでも及第点を越えるため、前日に無理やり詰め込むのです。
ちなみに、前期なら稼ぎどころは「数字」と「年月」です。中1の英語を思い出します。
8. 一年後に覚えているのは「ダンケシェーン」のみ

ドイツ語を一年勉強しても、その後使うことが無ければ次第に忘れていきます。
当時ですらまともに理解できていなかったので当然かもしれません。あれから3年近く経って、僕が覚えているドイツ語は「ダンケシェーン(訳:ありがとう)」のみです。
これは履修前から知っていたので、言うならば全部忘れたということです。
しかし、ドイツの興味深い文化と、ドイツのソーセージが美味しそうだったことは<今でも忘れていません。決して無意味だったとは言わせません。
おわりに
いかがでしたでしょうか?講義を受ける前の参考になるかと言われれば「YES」とは言いがたい内容だったかも知れません。
ただ、僕は普段の講義とは毛色の違う「ドイツ語」がむしろ楽しかったので、実際には教授の雰囲気に左右されるかもしれませんが、興味がある方にはオススメします!ではまた、ダンケシェーン!